10年保証 備蓄用トイレットペーパー

開発秘話

弊社トイレットペーパー製造の歴史

約25年ほど前から、長尺200ｍ巻トイレットペーパーを製造しており、省スペース・交換頻度の低減をうたい文句に今日まで販売してきました。
防災意識の高まりから、平成28年頃から備蓄用トイレットペーパー・ローリングストック用トイレットペーパーとして自治体を中心に提案してきました。

それは一本のお電話から

ある自治体から、相談を受け10年保証備蓄用トイレットペーパーが出来るのですが、
その相談の内容は、
「備蓄していたトイレットペーパーが変色して、カビみたいなのが生えている。」
また、
「いつ誰が入れたのか分からない。」
…（私もこの相談によりトイレットペーパーに寿命があることに気づかされました。）
「この状態のトイレットペーパーを被災者の皆様にはとても配布することは出来ない。」
何とか知恵を貸してほしいという内容でした。

そして新商品開発へ

まず、紙は湿気やにおいを吸収する特性がある為、外気に触れないよう酸素透過度が低い袋を使用し提案しました。
しかし、
「これではあまり今のトイレットペーパー（当時備蓄していたトイレットペーパーも12ロールをパックしていたもの）とあまり変わらないから、心配だ。」
「当時職員の手元にあった備蓄用毛布のように真空包装してみてはどうか？」
の一言で、
アルミ蒸着真空包装が生まれました。

改良につぐ改良を経て完成

次に、備蓄計画が立てやすいような製品ということで、10年間のサイクルを設けました。
さらには、
「10年間安心して備蓄できるような製造メーカーの保証をつけて欲しい。」
との要望もあり、
公的機関の試験場で繰り返し、加速度試験を繰り返し、
10年以上品質が保たれることを証明出来ました。

「女性でも運べる重さにして欲しい。」
「荷崩れ等の衝撃に強い製品として欲しい。」
等のご要望には製品総重量を約5㎏とし、
また衝撃で芯がつぶれて使えなくならないよう、芯有りとし完成いたしました。

また昨今の水害など地震以外の災害に備えて、
水濡れ等の試験も行い浸水・振とう試験もクリアしております。

新商品開発を通して感じたこと

我々メーカーだけでは決して生まれなかった製品だと思います。
住民の為を思う自治体の職員様の生の声が、
製品づくりを通じてメーカーの存在意義を教わった気がします。

有限会社丸英製紙　濵田